幼児教育はいかに重要か

幼児教育とは幼児に与える就学前教育のことで性格形成や基本的習慣の形成を目的とします。ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授は著書『幼児教育の経済学』の中で就学前教育が子供のやる気を育て、忍耐力を伸ばすので人生を変えると述べています。脳科学の知見からも学校教育以前の幼児への働きかけが重要視されています。それほどまでに大事なものといえます。

幼児教育を受けた子供は受けなかった子供より学力が高く、特別支援教育の対象者が少なく、収入が高く、持ち家率が高く、生活ほど受給率や逮捕率が少なかったという追跡結果が続々と出ています。子供が成人後に成功するかどうかは幼児教育の質に大きく影響されるともいうのです。一口に幼児教育といっても様々なアプローチがあります。具体例を挙げれば日本の幼稚園でも徐々に取り入れるところが増えているモンテッソーリ教育はなかなかよくできています。

子供にあえて、「これをやりなさい！と大人が指示することなく、周りの大人は見守り、子供が興味を持ちそうな質のよい教具を置いておく。教具の中から子供が自分の興味のあるものを自主的に選び、やってみる。失敗したり、やり方がわからず困っていたら周りの大人が見本をみせてやる、そしてそれを見て子供が見よう見まねで再びやって見る。そして「できた」という気持ちを育むのです。

そして次々に興味のままに取り組み、成功体験を重ねていきます。この結果、自立心、知的好奇心に富んだ優秀な人を育てているという実績があります。